04.09.19
9月の連休を使って雄大なる霧島の山々を登ることになった。
メンバーは5名。朝5時半に肉まんさん邸に行き、福岡を出発!九州自動車道を南下して途中「山川SA」で山馬鹿さんら長崎組3名と合流。一路鹿児島を目指す。
高速ではドシャ降りの雨で本日の登りが心配になったが、「えびのSA」に着いたときには落ち着いてきたので高千穂峰から霧島東神宮に下るコースをとることになった。
コースとタイム 11:13 高千穂河原登山口 12:15 馬ノ背付近 12:25 背門ノ丘 12:45 高千穂峰山頂 (昼食) 13:15 山頂出発 15:40 霧島東神宮 |
注意 本文中には地図等が出てきますが、説明しやすくするためにコヨーテ本人が作成したものであり、縮尺、方角等は正確ではありません。またコースタイムには個人差があるため正確に知りたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします。
出発
先に下山する霧島東神宮に車を1台をデボ。もう1台の車に5人が乗り、高千穂河原に向かう。
雨具を着ていよいよ出発である。鳥居をくぐって山頂目指して進んで行く。
暫らくは石畳の道を登っていく。雨具が暑い!蒸し暑い!雨も止んだので上の雨具を脱ぐ。
30分くらいすると赤いザレ場が見えてきた。ここからが本格的な登りだ!
高千穂河原 | 赤いザレ場を登る。 |
赤いザレ場の登り
高千穂峰を登るのは今回初めてで楽しみにしていた。
実は幕末の英雄として知られている坂本龍馬が妻「おりょう」と日本人として初めて新婚旅行をした際に登った山がこの高千穂峰である。まだ今みたいに整備されていないこの道を二人は登ったのだろう。しかも「わらじ」で‥。
このザレ場は結構傾斜があり、また赤い土はザラザラと滑るやすい。雨で地面がやや締まった気もするが、それでも赤い地面は滑りやすい。小刻みに固い溶岩の上を階段として登っていく。
昔の人は強かったんだろうなぁ‥。
視界はガスが掛かっていて新燃岳方面の展望は望めなかった。
高千穂河原の駐車場が小さくなって見える。 | 赤いザレ場は滑りやすいので溶岩の上を登る |
お鉢の火口縁に着くと火口の中を見ることが出来た。「ぷ〜ん」と硫黄のニオイがしてくる。
噴火口ではモクモクと煙も出ていた。
火口を見ながら左右断崖絶壁の火口縁(馬ノ背)を登っていく。そして鞍部に出た所が背門ノ丘であり、ラスト標高差100mを登ると山頂である。
左右断崖絶壁の馬ノ背付近 | お鉢(噴火口)が見える。 |
背門の丘。最後の登りだ! | 赤土から黒へと変わってた。 |
山頂到着!
山頂には日の丸の旗が靡いていた。また最高点には「天の逆鉾」が突き立っている。
この「天の逆鉾」は昔、神がこの地に手に持つ鉾を逆しまに突き立てた‥との事だ。
現在、天の逆鉾は柵で囲まれていて触ることは出来ないが「引き抜くと天罰が下る」‥との事。
あろう事か、坂本龍馬はこの天の逆鉾を引っこ抜いたようだ‥。
山頂で昼食をとり、今度は霧島東神宮へ下山した。
高千穂峰山頂 | 山頂に突き立っている天ノ逆鉾 |
下山は霧島東神宮へ
山頂からすぐの下りは何とも歩調が合わない整備された木の階段が長〜く続く。
階段の間隔が狭く、踏み外して扱けそうだった。
「二子石」手前から潅木帯に遭遇。半袖の山馬鹿さんには辛かっただろう。二子石から傾斜は急になり長く続く。そして‥ここからがもっと大変だった。
山頂から霧島東神宮への下り | 二子石付近 |
恐怖の山ヒル
やがて景色は変わり木々の中へ入っていく。台風の影響なのかあちこちで倒木もあり荒れていた。倒木を乗り越えたり、迂回したりして迷うことなく下っていった。
そして残り2kmを切ったくらいのところで休憩をとっている時「Sさん」がヒルがいるのを見つける。よく見ると小さな山ヒル(山ビル)がSさんに‥いや、自分達の下を見ると「ちょこちょこ」とこっちに向かって迫って来るではないか!「これはまずい!」すぐさまその場を立ち去る。
やっとの事で車を置いている霧島東神宮に着く。ホット安心するのもつかの間、Sさんにはなんと足に山ヒルが付いていて、しっかり血を吸われていた。血を吸った山ヒルはもっこり太って簡単に取り除けたが血が後から出てくる。
マムシや蜂の毒抜き用の道具「ポイズンリムーバー」で一旦血を抜き、その後に消毒液を塗ったら血も止まり後も残らなかった。(正しい処置方法かどうかはわからない)
他人事ではなかった。雨具にスパッツを着けていたので中まで入らなかったようだが、スパッツ裏やシャツとシャツの間などに計5匹の山ヒルが付いていた。ゾ〜っ
道沿いに咲いていたツクシコウモリ | 下山道 |
霧島東神宮 | キャンプ場にやってきた鹿 |
その日は「えびの高原キャンプ村」に泊まり、ちゃんこ鍋にビール、焼酎にて宴を楽しんだ。
明日は韓国岳だ!
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