霧と強風の中の久住山  赤川登山口〜久住山〜扇ガ鼻  04.06.05

この日は朝から天気は良く梅雨とは思えないほど暑い一日だった‥がこれは下界の話。
久住山頂では濃い霧と強風に煽られ大変な登山となった。
今回の目的は昨年見ることが出来なかった「オオヤマレンゲ」の花を見ることだった。
赤川登山口から久住山頂に登り、ひょっとしたらもうオオヤマレンゲの花が咲いているかもしれない鳴子山まで足を伸ばすつもりだった。
だが、この強風と霧でとても鳴子山まで行けず断念!次回までのお預けとなった。

 コースとタイム
 
 06:45 赤川登山口
 08:25 久住山
 09:50 扇ガ鼻(食事30分)
 11:15 赤川登山口

6時45分:赤川登山口の駐車場に到着。駐車場は上と下の2ヶ所あり、ほぼ半分は停まっていた。トイレも綺麗で建物も結構新しいみたいだ。トイレがある駐車場はホント助かる。早速準備して出発!
登山口に入って暫らく進むと左右二つの道(分岐)がある。
右は久住山に向かう道、左は扇ガ鼻に行く道である。
今回は「鳴子山」を目指していたので前者を登りに使い、下りに後者の道を下った。

赤川登山口駐車場 分岐。左は扇ガ鼻に登る道

少し石でゴツゴツした道を登っていく。周りは樹林帯の新緑で気持ちいい。
やがて3つほど林道を横切り急な傾斜に入る。高度が増すにつれてミヤマキリシマの花がチラホラ見えてきた。でも花は少ない。



登山道沿いに見られたミヤマキリシマ
こんなガレ場も登っていく

半分くらい来た所かな?視界がパッ‥と広がり山々が目に飛び込んできた。
見覚えのある山!あれは昨年、久住山頂から見た景色だが‥あの時の山肌はミヤマキリシマのピンク一色に染まっていたはずなのだが‥。
やはり今年のミヤマキリシマは少ないようだ。残念である。
実はこの時、ほんの数分晴れていたが、この後深い霧に包まれるのであった。

昨年はピンク色に染まっていた山 青空いっぱい!でもこの時だけ。

傾斜は続く。山頂に近づくにつれ視界が悪くなっていく。おまけに風まで強くて登りがホント辛くなってきた。
集団グループに追いつき、その後を付いていく。
やっとのことで山頂に到着。
「何も見えない」。周囲は一面真っ白である。
気温10度。強い風で寒くレインを着る。眼鏡は右半分が水滴で真っ白になった。
もうオオヤマレンゲどころではない。
鳴子山どころか稲星山に行く道も真っ白で難しい。下手したら落ちる。
コースを変更して久住分かれに下り、扇ガ鼻まで進んで下山することにした。
黄色いマーキングされた目印を頼りに久住分かれまで下っていった。

久住山頂にて。手が寒い。 真っ白!でも登山者は多かった。
久住分かれ。三俣山は見えません。 西千里ガ浜。星生山も見えません。

濃い霧!強い風!私はいったい何をしに遠く九重まで来たのだろうか‥。
でも登山者はホント多かった。沢山の人とすれ違う。でも皆、こんな天気とは思わなかっただろう。
扇ガ鼻分岐くらいから霧は少し晴れてきた。でも風は相変わらず強く吹き飛ばされそうだ。

扇ガ鼻の登りで数種類の花を見ることが出来た。
「マイズルソウ」「イワカガミ」「ウスノキ」山頂では「コケモモ」も一部開花していた。
また赤川への下りには「ハルリンドウ」も幾つか咲いていた。
でもミヤマキリシマは思った以上に咲いてなく寂しいものだった。

扇ガ鼻 悲しいくらい咲いていないミヤマキリシマ
ウスノキのの花 コケモモ

赤川に下っていくにつれ視界も良くなり、風も弱くなってきた。
沢山の人が後からずっと登ってきていた。
やがて行きがけに通った分岐に出合い、駐車場に到着する。

赤川へ下る道から扇ガ鼻を見る。


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