紫尾山  1067m                     2010.12.28



薩摩の山巡り4日目。今日は北薩の紫尾山に登る。

昨夜は道の駅「みなまた」にて車中泊したが
夜中は雨、風がホント凄かった。風で車が揺れる。雨でトイレに行けな〜い
残る紫尾山に登れるかどうか‥

やがて3時頃には雨は止む。でも相変わらず風は強い。
そんな中、ふと寝袋の中で頭をよぎった「この時季に風があるということは‥もしかすると!」
期待が膨らみ何だかワクワクしてきた。

朝7時に道の駅を出発。
出水のジョイフルで朝食をとり、国道268号線を紫尾峠、さつま町に向かって車を走らせる。

紫尾峠のトンネルを抜け、3.4kmほど国道を下っていくと登尾集落付近にて「紫尾登山道入口、登尾」の案内板があり(さつま町側から来たときに見える)そこから右折して林道を約4kmほど上がっていく。途中分岐もあるが「紫尾山登山道入口」や「紫尾山ふれあいの森」の案内板を目指して進むといい。

国道268号線・登尾集落付近にて林道へ入る 「ふれあいの森」目指して行く

林道を約4kmほど進んだ所にある「ふれあいの森」の森林体験学習舎につく。
本当はここからさらに林道を上がったところの林道終点にある登山口まで車を上げたかったが、倒木が林道をふさいでしまってて通れず。
森林体験学習舎の前にある駐車場に車を置いてスタートすることにした。

時刻は9時過ぎ。天候はまだ曇り。防寒対策も用意して出発。
林道を上がっていくと終点となり登山口に出合う。

「ふれあいの森」の森林体験学習舎 林道終点・登山口


  GPSを元に作成した地図とコヨーテの歩行時間

  コースとタイム 

  09:12 ふれあいの森
  09:21 登山口
  09:29 千尋の滝
  09:53 尾根出合
  10:16 林道出合
  10:26 上宮
  10:49 山頂 10:59

  12:01 ふれあいの森     
注意 本文中の地図は説明しやすくするためにコヨーテ本人がGPSのデータをもとに作成したものでありますが
多少の誤差はあります。またコースタイムには個人差があるため正確にしりたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします。

登山口にはこんなものが‥
このルートの一部には「山ヒル」がいます。春から晩秋にかけての降雨時には山ヒルに注意である。
この時季に紫尾山を選んだのもそういった理由である。

この時季にはいないと思うが‥今年はエルニーニョ現象で暖かいし‥
先日の開聞岳の時には早くも菜の花も咲いていたし‥大丈夫かな?
山ヒルには5年前、高千穂峰から霧島東神宮へ下る時に遭遇しており、その恐怖も味わっている。
取り合えず備えとしてポイズン・リムーバーをザックに入れてきた。


登山口から直ぐ分岐あり。登尾コース(千尋の滝経由)と東尾根コース。
千尋の滝が観たかったので登尾コースを進む

「山ヒル」注意 分岐・登尾コースに進む

しばらく進むと千尋の滝。3段で落差76mである。
滝を左手に見ながら橋を渡り進んでいきます。




       千尋の滝の前に掛る橋を渡る
林道付近から見た千尋の滝

千尋の滝から登山道は石ゴロゴロの道が悪いガレ場を上がります。
その上には野鳥観察小屋がある。

千尋の滝からの上り 野鳥観察小屋

野鳥観察小屋から尾根まではひたすら丸太階段が続く。急登です。
この辺は危険地帯。いないと思うが(山ビルが)少しペースを上げて登る。途中で休憩なんてしません。止まりません。
時折パラパラと雪も降ってきました。

尾根に出合い危険地帯脱出!ホッと安心です。ここから尾根道を縦走していきます。

尾根まではひたすら丸太階段が続く 尾根出合

先ほどまでの急登はなく、縦走路はおだやかな道が続きます。
周囲も自然林がいっぱいです。
のんびり快適に足を進ませていたら、やがて白いものが出てきました。

838mピーク付近? やがて白いものまで見えてきました。

少し下り気味になったかと思うと、その先に林道が見えてきた。ここで一旦林道に出る。
粉をまいたように雪で白くなった林道を暫く進み、再び登山道にまた入る。

林道出合 再び登山道へ

林道から上宮に向かう登山道。雪も増えてきました。
こんなに雪があるとは‥出発時には思っていませんでした。ビックリ!
木々も道も真っ白になってます。

雪も増えてきた登山道 木の枝も葉も寒そうです

やがて登山道を出て上宮神社に出合う。
その先の赤い鳥居を通ると下から上の電波塔へ上がる車道に出合う。

上宮 鳥居を越え道路に出合う

実は紫尾山の山頂までは車で行けます。背振で言うと九千部山みたいな感じでテレビ電波塔もあちこちある。
ここまで苦労して上ってきて、車で来れると言うことが分かると少し残念な気もするが、今日の車道の路面は凍結しててカチカチ!流石に簡単には上がっては来れまい。

それより何も‥昨夜、寝袋の中で期待していたこと!ハイ!ビンゴでした!
紫尾山でこの時季に見られる霧氷
昨夜からの冷たい風が期待に応えるかのように霧氷が美しい世界を作ってくれてました。

テレビ塔がある山頂に向けて進む 木々は霧氷で綺麗です

アイゼンは持ってきていたが何とか付けるのを我慢して(面倒くさかった)新雪した箇所を選んで車道を上がる。
山頂はNHKの電波塔の横です。
冷た〜い風が顔にもろ当たって寒〜い!

凍ってます 山頂を目指し凍った道路を上がっていきます

いや〜っ、しみじみと実感。
何度も言うが霧氷で出来た白銀の世界!綺麗だ〜!

紫尾山と言えば霧氷なんですよね〜。
運よく名物の霧氷に出会えて良かった〜!来て良かった〜!


紫尾山の山頂に到達。プレートなどはありません。
三角点?何処だろう。雪で分かりません〜

資料の本で見た頂上らしきところで記念撮影しました。

霧氷で白銀の世界に! 山頂にて記念撮影

下山は来た道を戻る。
結局この日、登山者には誰一人会いませんでした。

4日間に渡って旅してきた薩摩の山巡り。
金峰山、開聞岳、野間岳、冠岳、紫尾山。満喫しました。

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