祖母山 sobosan 1.756m 2003.11.01-02
山頂付近はもう紅葉は遅いが下の「川上渓谷」付近はクライマックスを迎えている…という情報を耳にして、是非見てみたいと思い出掛けてみた。
私にとっては初めての祖母山登山であるが、単独で尾平の登山口を出発!宮原コースを通って祖母山登頂を果たした。
その日は九合目にある小屋「あけぼの山荘」に宿泊。翌日は天狗岩を経由して黒金尾根コースを下って尾平に戻る予定であったが、昨夜からの雨に霧も出て視界も悪いため、安全を考慮して上りと同じ道をピストンして下った。
コースとタイム
1日目 08:30 尾平登山口~08:40 黒金尾根登山道との分岐~09:45 2合目~10:00 3合目(標高3,000m)~11:25 宮原分岐~11:50
標高1,500m~12:30 九合目小屋着~13:20 祖母山(小屋から10分)
2日目 07:30 九合目小屋出発~08:05 宮原~10:00 尾平登山口
朝3時に出発の予定がなんと!この日に限って時計が止まってて1時間遅れで自宅を出発。
途中、竹田市内で2度ほど道を間違え、尾平登山口に着いたのは8時過ぎだった。
先が思いやられる。何はともあれ、ちゃんと朝食はとって出発する。
今日の天気は上々!辺りはすっかり紅葉している。
今回は小屋泊まりとあって食糧や防寒着等は用意したが、九折越小屋のような無人の小屋ではないので毛布もある。前回の九折越小屋の時みたいにロウソクやブランケットなどは積んで上がらなかった。
代わりに渓谷の紅葉や満天の星空の写真を撮りたかったので、重たい一眼レフと三脚を積んだのでザックはズッシリ!この前の時よりも逆に重たくなった。
尾平の駐車場 | 尾平登山口 |
出発から10分、黒金尾根登山道との分岐点に着く。
ここは立体交差になっていて宮原登山道にはこの吊橋を渡る。黒金尾根登山道は川沿いを直進する。
但し、大雨による増水時の場合はこの先の第二吊橋を迂回して進むらしい。
黒金尾根コースとの分岐。宮原コースは吊橋を渡る。増水時はもう一つ上の橋から渡るらしい。 |
吊橋を渡ってすぐの所にあった。 熊はやっぱりいるのだろうか? |
吊橋を渡ってすぐ川を渡る。 増水時はここが危ないのだろう‥。 |
宮原登山道・自然林コースへ
林道コースもあるのだが砂防ダム工事で道がわかりにくくなっているらしいので
自然林コースを選んだ。
登山道には100m置きに標高を示す標識があった。
また所々に高さ(2合目、3合目など)を標していた。
傾斜は結構急である。ザックの重みが堪える。
100m置きに休憩しながら3時間後に尾根(宮原分岐)にやっと着いた。
3合目(標高1000m地点) | 紅葉が美しい |
途中より望む |
宮原分岐 |
やっぱり絶景!
祖母・傾山群は凄いですね。山々に囲まれた谷間が雄大さを感じさせる。
九合目小屋までの尾根筋には展望抜群の所が2ヶ所ある。
「前の背」「馬の背」という場所があるがよくわからなかった。
尾根筋にヤセ尾根が2ヶ所ある。よう注意である。宮原分岐から1時間、りっぱな山小屋が見えてきた。
見下ろすと紅葉が! | 登山道・尾根から‥後方に祖母山が見える。 |
登山道途中から山小屋も見えてくる。 | ヤセ尾根 |
九合目小屋「あけぼの荘」
ほんとりっぱな小屋である。太陽電池と風力発電で電気を蓄電している。
中は蛍光灯が点灯しててコタツまであった。この日8時には消灯したが‥。
40人は収容可能らしい。
水場もここから10mのところにある。
重いザックを小屋に預けて山頂に登ってみた。
祖母山九合目小屋・あけぼの山荘 | 風力発電 |
小屋の中にはコタツもあった | 小屋から10mの所に水場がある |
山頂登頂
小屋から10分山頂広場に到着。ほぼ360度の展望が可能!
祖母・傾の山々の雄大さとそれらに囲まれた紅葉した谷や渓谷が私の目に迫ってきた。
とても写真には全てが表現出来ないだろう。
広場には結構人がいて昼食をとっている人も多かった。
ほとんどが日帰り組で(この時間帯は)神原や五ヶ所から登ってきている人もいた。
祖母山山頂 | 記念撮影 |
ヤギはいた!
一部新聞等で話題になっていたヤギはいた。飼っていたと思われるヤギ2頭は捨てられたのか?
はたまた逃げてきたのか?この2頭は山頂直下(古祖母山側)にいた。
近寄っても、音がしても無心に草を食べてました。ちなみにこの2頭はオス♂らしいです。繁殖はしないと思います。
その後ヤギは?
11月26日に地元の役場、警察署、保健所等の合同捜索によりこの2匹のヤギは捕まった
そうです。絶滅危惧種のウバタケギボウシやウアバタケ人参を食べていた‥との事。
雨と霧!同じ宮原登山道にて下山
今回重いカメラと三脚を持ってきたのは満天の星空や渓谷の紅葉を撮りたかったが、夜から雨が降ってきたし、
翌日の渓谷は霧まで掛かっていた。(重かったのに‥)
2日目、天狗岩を経由して黒金尾根登山道を下りたかったが雨の霧のため‥また重いザックを担いで山頂から傾斜が急な岩場を今回初めて私が下るにはちょっと不安があったため、行きと同じ宮原登山道より下山した。