太郎丸岳 281m 次郎丸岳 397m

  2009.02.04.



次郎丸岳の亀次郎岩(ライオン岩)より


今回は初めて天草の山に登る。
4日の早朝3時半に自宅を出発!ひたすら下道を南下していき7時半頃には天草五橋を越え天草に入る。

 08:25 市営駐車場 
 09:01 遠見平
 09:03 太郎分かれ
    ‖
 09:20 太郎丸岳▲ (朝食)  
 09:37 山頂スタート
    ‖
 09:48 太郎丸分かれ
    ‖
 10:20 次郎丸岳▲
 11:41 山頂出発
    ‖
 12:19 市営駐車場        
注意 本文中には地図等が出てきますが、説明しやすくするためにコヨーテ本人がGPSのデータをもとに
    作成したものでありますが多少の誤差はあります。またコースタイムには個人差があるため
    正確にしりたい方は国土地理の地図や他の資料をお勧めします。

昔、太郎丸岳は次郎丸岳よりも高かったらしい。それは仲の良い兄弟の山にまつわる伝説が駐車場にある案内板に書かれている。

「太郎丸と次郎丸物語」

昔、太郎丸と次郎丸と言うとっても仲の良い兄弟の山がありました。
当然、兄の太郎丸の方が高かったのですが、ある時、兄の太郎丸が
「次郎丸、今日も松島の島々に沈む夕陽は綺麗だなあ」と言うと弟の次郎丸は「兄ちゃんは良かね、毎日きれいな松島の夕陽を見て。俺は兄ちゃんの影で一度も見たことがなか」
すると兄の太郎丸は「なんで、早言わんだったか。よし、おまえが見えるように、入れかわろう」
と言って太郎丸が動きだしたと同時に頂上が崩れてしまい弟の次郎丸より低くなり、弟の次郎丸は毎日松島の美しい景色と夕陽を見れるようになり、大喜びしたそうです。
それから、兄の太郎丸より弟の次郎丸が高くなったと言い伝えられています。
昔は兄の太郎丸の方が高かったらしいが、兄に隠れて綺麗な松島の夕陽が見れない弟に為に、兄が入れ替わろうと動き出したと同時に兄の頂上が崩れてしまい、弟の次郎丸岳よりも低くなってしまった‥という伝説がある。

天草五橋を渡りきって326号を走っていると次郎と太郎が見えてきた。
案内板に従い県道34号線に曲がり、ちょこっと先に市営の駐車場があり、ここで車を止めて出発する。

国道324号線から見た次郎丸岳と太郎丸岳 市営の駐車場

民家の中を「太郎丸・次郎丸岳 登山口」の案内板に従って道を上がっていく。今日は雲一つない良い天気!ポカポカ陽気で何とも気持ち良い。上りの道沿いには梅の木もあり、早くも綺麗な花を咲かせていた。
やがてそれらしい登山道に突入するが‥登山口って何処だったのだろか(^^;。下山時にも注意して見てたが分からなかった。

途中の道から次郎丸岳が見えてきた 梅の花が綺麗に咲いていた

登山道をひたすら上がっていくと「遠見平」と書かれた場所につく。この辺まで視界は見えなかったが、ここで眺望が楽しめた。
そして直ぐ先には「太郎分かれ」の分岐があり、右が太郎で左が次郎へと道が分かれている。
まずは太郎丸岳へ行ってみることにした。

遠見平 太郎分かれ

「太郎分かれ」から入ってすぐ、登山道沿いは朝露で濡れた草の中を進み履いていたズボンはビシャビシャに濡れてしまった。(^^;
今回この山に登る前に幾つかのHPを見て予習していたのだが、その中には太郎丸岳への尾根道には期待持たせる「山頂もどき」があるように書かれていた。確かにそうであった。
尾根道を少し進むと、まず最初のピークで露岩が現れる。「流石に山頂には早すぎる!まだ先があるだろう」と思ってたら‥やっぱり先がありました。
この辺は松の木が多い。露岩と色付いた松の木、そして青空とのコラボが綺麗!
それらの中を上がって行き、やがて山頂らしい露岩があるピークが見えてきた!
「着いたかな?」と近づいてみると何やら露岩の下の巻き道を進む!「あれ?巻いて反対側から上るのかな?」と思ったら、実はここは太郎丸岳山頂ではない。まだ尾根道は続いており次のピークが山頂であった。(^^;
こちらの方が高く感じるのは気のせいだろうか‥

太郎丸岳一つ手前のピーク



太郎丸岳の山頂に到着!松の木に囲まれた山頂は狭い。プレートなどは無く1本のポールが立っているのみである。

太郎丸岳





太郎丸岳山頂


太郎丸岳山頂は狭いが、岩の上からの眺望は素晴らしい!少し霞んではいたが雲仙も確認できた。

太郎丸岳より望む


太郎丸岳側からは岩がゴツゴツある次郎丸岳が綺麗に見えていました。
山頂で朝食をとったあと、次の次郎丸岳を目指す!

太郎丸側から見た次郎丸岳



再び「太郎分かれ」まで戻り次郎丸岳へ向かう。
上り途中には「いなずま返し」や「次郎落とし」などと言った急登や露岩などが現れる。ロープ箇所も幾つかあった。

その「いなずま返し」からは次郎丸岳の岩群がくっきり見えており、次郎丸の荒々しさを感じさせる。

山頂直下には「見晴岩」と呼ばれる大きな一枚岩があり、ロープが垂れ下がってて「これ」を上る。
この大きな岩を上りきり振り返ると素晴らしい眺望が目に入ってくる。ここまで上がってきた標高を十分感じさせる。

次郎丸への上りの途中から見た山頂 山頂直下の見晴岩

「祠」の側を通り山頂到達!ここもそんなに広くは無いが立派なプレートもある。
また400mも満たない低山とは思わせないほど360度の展望を見ることが出来、このあと向かう倉岳も見れた。

次郎丸山頂とプレート

山頂から太郎丸岳方向に突き出た巨岩が見える。
この岩は「亀次郎岩」とも「ライオン岩」とも呼ばれているらしい。確かに山から亀さんが顔を出しているようにも見える。(*^_^*)

「この突き出た岩の上に乗って写真を撮りたい!」と実は上る前から考えていた。しかし平日の山には誰も居ないかもしれず‥単独では撮ることが出来ない。
そこで一人でも撮れるようにリモコンが効く重〜い一眼レフと三脚を積んで登ったのである。(^^)v
待ちに待った期待の記念撮影タ〜イム!(^_^)。山頂に機材をセットして「祠」側にある「亀次郎岩」の上に立つ!思ったよりも下は絶壁!足もすくむ!
そしてリモコンを押す!、押す!「あれ?」‥カメラが光らない(^^;
事前に家の中で10mの距離でのリモコン実験済みだったが‥実際は山頂から岩までの距離は予想以上に長かったのでリモコンは効かない。(^^; 10秒のセルフタイマーも試してみたが間に合わなかった。(^^;;

非常に残念であるが諦めて下山することにし、「太郎分かれ」の近くまで下ったところで上がって来る3人組の女性と出会う。
再び山頂まで上がり撮って貰いました。(^^)v

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