出水平野から見えるピラミダルな山矢筈岳687m   2004.11.24


矢筈岳は熊本と鹿児島の県境にある山である。今回は鹿児島県の出水市側から登って見た。


出水平野から見た矢筈岳。
その下を九州新幹線が走っている。

朝3時前に自宅を出発。3号線をひたすら南下して8時頃に出水市に入った。
3号線から旧薩摩街道・米ノ津駅に向かい、駅前から左折して加紫久利神社前で再び左折、十字路から今度は右折してひたすら道を進む。途中、九州新幹線の上を通り広域農道を突っ切って進むと中坪林道の起点に着く。
ここから登山口まで約1.3kmくらい。道はやや荒れていて小石や木の枝が車体下部に跳ね当たる。
そして林道終点(登山口)に到着した。

中坪林道起点 林道終点(登山口)

 08:48 登山口 〜09:43 山頂 10:35 〜11:50 登山口   

注意‥ 本文中には地図等が出ていますが、説明しやすくするためにコヨーテ本人が作成したものであり
縮尺、方角等は正確ではありません。またコースタイムには個人差があるため、正確に知りたい方は
         国土地理の地図や他の資料をお勧めします。

登山道は最初ゴツゴツした岩場を登っていく。さほど傾斜はない。
周囲は樹林帯、一部植林帯の中も通る。

今回、矢筈岳を登るきっかけとなった一番の理由は「ヤッコソウ」を見るためだった。
ヤッコソウ(ヤッコソウ科)はスダジイの根などに寄生する花で、世界でも日本南部にしか見られない珍しい花です。
10月から11月にかけて群生するとの事だったので矢筈岳まで来たのだが‥。
時季的に遅かったのか‥咲く場所が違ったのか、残念ながら見つける事は出来なかった。
スダジイの木を探すのも大変だった。(まだまだ勉強不足)



30〜40分ほどで稜線に入る
ここから山頂までの登山道は樹林帯の中を進むが
やっぱりヤッコソウは見かけない‥。
「ないなぁ‥ないなぁ‥」
と思いながら進んでいたら、とうとう山頂に着いてしまった。

登山道沿いに咲いていた花



山頂には一等三角点がある。
広場はそんなに広くはなく展望も望めないが
すぐ近くの展望所広場からは天草や水俣市内が眺望できる。
この日、風が冷たく展望所は寒かった。
山頂には私を含めて登山者3名がいました。

矢筈岳山頂 展望所から見た水俣市内。

下山は同じ道を下る。
強風で折れたのか?葉を付けた枝が
登山道沿いに幾つか落ちていた。
これはまさしくスダジイの木の枝だ。
‥ということはスダジイの木はこの辺にある。
‥がよく判らなかった。

代わりに木の根っ子に赤い物体を見つけた。
山頂にいた人が話していたが
「ツチトリモチ」である。
近くの紫尾山にもあるらしい。

登山道沿いの木の側に出ていたツチトリモチ
ちゃんとした花です。



        



下山後、出水平野のナベツルを見に行った。
この時季ナベツルが越冬しに飛来しているのだ。
沢山のナベツルを見ることが出来た。
この時季、出水平野にいるナベツル
ツル観察センターにて

帰りに水俣市内の湯の児温泉に入って帰った。

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2007年度 ヤッコソウ