2001.富士山体験記  標高3.776m  その3


山頂宿泊。初心者には辛い!
山小屋に入ってすぐの部屋は昼間来客用に使っていて、夕食はここで頂く。
食事はカレーライス(予想はしていたが‥)とお茶が出た。
量は少なかったけど皆我慢した。
寝床は奥の部屋で7時頃には寝床に入る。とても狭く、隣の人とくっ付いて寝る状態。
寝返りすると隣の人を起こしてしまうほど。正直寝れなかった‥。
またトイレは凄い!コメントは控えよう‥。
やはり電気は自家発電で8時頃かな‥消灯になった。

先にも話したが気圧が低いためアルコールはすぐに回る。
寝床の壁には「アルコール飲んだら死ぬよ!」の張り紙が張ってあった。
また空気も3分の2しかないので本当は初心者の山頂泊は危険なのである。
夜、高山病になる!
仲間の一人が夜中高山病に掛かってしまった。段々と苦しくなり頭痛も起きる、胸はパックン、パックン状態!
持っていた携帯酸素を使いきり隣の人のまでもらって凌いでいた。
その親切な隣の人が「これを飲んでください」とノーシンをくれた。やはり頭痛にはノーシンだった。
そのあと彼は楽になり朝、出発前にうどんを食べるくらいに回復していた。
ちなみに彼は毎朝1周5kmの皇居を1〜2周している。体力と高山病は関係ないようだ。
3日目 下山
御来光は雨で見れない。

3時頃かな‥長い夜が明け小屋の灯りがついた。
外はまだ暗い。山頂では雨が少し降っていて御来光は望めそうもない。
だが小屋の前の通りは御来光を見るために上がってきた人たちでいっぱいだった。
まるで大宰府天満宮の初詣客でいっぱいになった参道のようだ。
5合目からツアーで夜中登ってきた人たち、7、8合目の山小屋に泊まり朝早く出発した人たち、富士宮口からの人たちなど大勢がひしめき合っていた。しかも雨の中にはぐったり小屋にも入れず、小屋の前に座り込んでいる人も多くいた。悲惨な状態である。
高山病を除けば山頂泊で良かったような気もする。

下山開始

御来光は諦めて私達は下山することにした。
尚、ツアーの集団は時間の都合で御来光も見れずにそのまま降りていた。
下山道は道が別で登山道では山頂に上がる人たちでごった返していた。ラッシュである。
写真わかるかな?登山道がラッシュの状態が‥。
 PHOTO H氏

下山道は砂走り!

下山道は「砂走り」と言われる道で砂礫の中を下っていく。
持ってきたスパッツとマスクを着用。スパッツは靴の中に砂が入らないようにである。
午前4時35分に山頂を出発。
6:05 7合目より「砂走り」に入り7:30 あまり休憩の回数も少なく5合目「菊屋」に着いた。
PHOTE H氏











富士山に持っていった物
雨具‥防寒着にも代用できた。
着替え‥汗をかくので最低1枚は別に必要。
救命道具‥バンドエイドやシップ、腹薬、頭痛薬など。
おやつ‥ビタミンCのキャンディー、す昆布、梅入りの飴など
スパッツ‥下山道に使った。
ステッキ‥5合目で金剛杖も売っていた。
       6合目、7合目‥とその小屋ごとに判を押してくれるので
       登山記念になる。しかし9合目付近は長くて邪魔になるかも小銭‥有料のトイレ代や山頂には自販機もある。
靴紐‥切れると困るため。グループに1本
カメラ 
防寒着‥フリース、長袖シャツ
ヘッドライト‥夜間登山の時は勿論、山小屋では消灯に鳴るため
水‥500mlを2本
携帯酸素‥気休めかもしれないが役にたった。
        ただし、飛行機には持ち込み出来ません。
マスク‥同じく下山道に使用。
トイレットペーパー‥トイレは山小屋などにあるが宿泊者以外は有料のところが多かった。また水洗ではないため水に溶けるトイレットペーパーを必要な分だけ「しん」を抜いて持っていった。




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