05.09.23
9月の連休を使って今回初めて四国の山々を登ることにした。
23日夜9時30分に自宅を出発。都市高速、九州自動車道等を使って翌24日1時50分に臼杵港に着いた。
九州から四国に渡るフェリーは他に小倉、別府、佐賀関とあるが、夜中も出港しているのはここだけであり都合が良かった。
予約はしてなかったので早速乗船手続きをとり2時40分の船に車ごと乗ることが出来た。
暗闇の海の中、ゆっくりと船は四国へと向かうのであった。
09:30 前原市の自宅出発 都市高速・九州自動車道使用 11:30 大分自動車道・玖珠PA仮眠 12:30 01:50 臼杵港到着 02:40 臼杵港 == 04:55 八幡浜(宇和島運輸フェリー) 大州ICより松山自動車道(途中PAで1時間仮眠) 07:30 いよ西条IC 08:10 ロープウェイ・山麓下谷駅前。 臼杵港にて出港を待つ⇒ |
1日目最初の山は石鎚山。少し寝不足気味であったが早速準備して登ることにした。天気は良く登山日和である。
山麓下谷駅からロープウェイを使って山頂成就駅まで上がる。料金は片道1.000円であるが時間にして約20分、距離も結構ある。
先月同じ石鎚山に登った「ごえもんさん」はロープウェイに乗らなかったようだが、さぞ大変だっただろう。
駅から先にはリフトと出ているがここは乗らない。リフトに乗ったファミリーがいたが登山道を歩いた私の方が先に成就社に着いたのだ。
成就社でお参りして登山口より山頂を目指す。
谷は深い。下を見るとゾッとする。 | 成就社本殿。登山口は左にある。周囲には旅館も立ち並んでいる。 |
石鎚山は西日本の最高峰である。今回登ったコースには「試しの鎖」「一の鎖」「二の鎖」「三の鎖」のといった計4所の名物の鎖場がある。
コースとタイム 08:56 成就社 09:20 八丁 09:45 試しの鎖(74m) 10:22 夜明し峠 10:33 一の鎖(33m) 10:51 二の鎖(65m) 10:08 三の鎖(68m) 11:21 山頂(弥山) 11:41 天狗岳 11:50 南尖峰 11:58 天狗岳 12:10 弥山 13:42 成就社 |
成就社から暫らくは下りが続く。
やがて「ここは八丁」と書かれたプレートのある鞍部から登りへと入っていく。比較的整備されたガンギがこのコースには多い。
だが、このガンギと足の歩調が合わない所も多々ある。
黙々と登っていくと最初の鎖場の出現!「前社の森」という岩峰で手前に「試し鎖」と呼ばれる74mの鎖場があった。。
すべての鎖場にはちゃんと「迂回路」もあり、自信のない人も山頂まで行けるように出来ている。
無理して行く必要は無い。しかも「試し鎖場付近、スズメバチの巣。注意!」と登山口で張り紙がされていた。
鎖場だけでなく、スズメバチの恐怖が待ち構えている。不安要素いっぱい!
だが来たからにはチャレンジしてみたいものだ‥と思い切って登ることにした。
鎖場には今までに見たこともないデカイ鎖がはるか上から垂れ下がっていた。上からは女性の悲鳴のような声も聞こえている。
「試し鎖」とはあとの鎖場に備えての練習という意味だろうか?それにしては4箇所の鎖場の中では一番長いのは何故だろうか。
最初から凄まじい挑戦となる。あとで言えることだが、全部登った中では一番辛い鎖場だったように私は思う。
この鎖場の岩肌は濡れていて滑りやすい。しかも5〜6m登ったころにスズメバチが一匹ブ〜ンと飛んで来た‥振り出しに戻る。
暫らく様子を見ていたらスズメバチもどこかへ飛んでいったので再び再開。慎重に速やかに登っていく。
その途中には綺麗な「四国ママコナ」の花も咲いていて‥いやいや、それどころではない。登らなくっちゃ!
やがて長〜い鎖場を登りきったところには狭い「前社の森」の岩峰に着く。
八丁坂。長い下り坂が続く。 | いよいよ鎖場の登場!挑戦。 |
初めて目にする鎖。滑りやすい。(下より撮影) | 鎖場途中には四国ママコナも咲いていた。 |
岩峰には鎖場を登りきった数名の人たちがいた。結構絶壁のところもあって下を覗くとちょっとゾッとする。
登ってみて初めて気づいたのだが‥ここは岩峰である。ピークである。
登ったからにはまた降りなければいけなかった。しかも、また鎖で‥。絶句。
「おい、おい、さっきよりも絶壁じゃないかい!」
そのうち岩峰にいた「おばちゃん」らも下っていったので私も続いて降りることにした。
でも先程の鎖場のように濡れていない分、それほどでは無かった。でも踏み外すと危ない場所でもある。
尚、問題のスズメバチの巣は岩峰にあったらしい。
前社ヶ森。眺めは良いが‥ | 再び鎖を使って下る。絶景! |
このあと暫らくは落ち着いた道が続く。夜明し峠付近まで来ると山頂も見えてきた。
それまで蕾しか見れなかったリンドウの花もここらでは綺麗に咲いていた。のんびりした道である。
峠を過ぎまた登りを進んで行くと「一の鎖」33mに着く。
「33mか。さっきの半分じゃん!」と意気み、一気に登る。ここも岩は乾いていて先程の「試し鎖」よりも難しくはなかった。
でも雨降っていたら控えたいものだ。
鎖場を登りきった所からは先程通ってきた尾根道が綺麗に見えていた。
夜明し峠付近より山頂を望む。 | 一の鎖(33m) | 一の鎖の上から夜明し峠を望む |
再びのんびりした登山道を進んで行くと山頂もやがて近くに見えてきた。
ガンギを上っていき鳥居を過ぎると二の鎖(65m)の前の鳥居が見えてきた。あと二つ!
先程の一の鎖は短かったため一気に登ったが、さすがに今度の鎖場は倍の65mだったので何回か休憩しながら上までのぼった。
あの長い試し鎖を登るときに腕でカバーし、無理して登ったためか腕を中心とした体全体が固くなってきた。
鎖場はあと二つ! | 二の鎖(65m) | 二の鎖上部より |
二の鎖から三の鎖まではさほど距離は離れていなかった。
いよいよ最後の鎖場である。三の鎖(68m)。小屋?の横に登り口があり、それはほぼ真直ぐ上に伸びているようにも見える。
「ラストだ!」と気合は入っているが、すぐには登らない。休憩。ボロボロ寸前。
この鎖はよく見ると1本1本の名前が彫られていた。鎖を寄付した方の名前だろうか?
丸い輪に足を引っ掛けて登るのかな?と思ったが足は入らない。トライアングルの形をした鎖に足を掛けてみたが不安定でもある。
‥などと考えながら何度か休憩しながら、ついに最後の鎖を登ることに成功!山頂(弥山)に着く。
三の鎖(68m) | この鎖を登ると山頂はすぐそこ。 |
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