オオヤマレンゲの花を求めてその1

06.06.12

昨年はオオヤマレンゲの花を探しに大船山に登ったが「蕾」しか見つけられなかった。
先週も「もしかして咲いているのでは?」と思って鳴子山を目指したが強風と霧に阻まれ断念した。
そして今回、今度こそは!と気合を入れて再度九重に入山した。

 コースとタイム

 08:00 沢水・展望台駐車場
 10:24 稲星越
 10:50 鳴子山(昼食)
 12:10 白口岳
 13:15 鉾立峠
 13:45 佐渡窪
 13:55 鍋割峠
 14:20 くたみ分れ
 14:45 駐車場

今回のコースは沢水から「本山登山道」を使った。先週登った「赤川登山道」も傾斜が急だったが、この「本山登山道」も結構ハードだった。
駐車場からスタートして暫らくは植林帯の中をゆっくり登っていくが、やがて傾斜が急な登りとなり木の枝や根をつかみながら登っていく。今日は天気も良く梅雨とは思えないくらい暑い!汗タラタラである。
大きな岩に遭遇するが、ここから展望が楽しめた。
また、この辺は赤い「ベニバナニシキウツギ」の花も一部咲いていた。

登山口と駐車場。正面は本山登山道
右は鉾立峠、法華院へ行く道
植林帯の中を進む。この辺から傾斜が急となる。
変な顔の形をした大岩。展望は良い。 分岐。鳴子山へ直進コースはあるが
崖が多く難所の道らしい。
遠回りだけど稲星越経由で行く。

分岐を過ぎ「巻き道?」を通りながら、ゆるやかな登りを進んで行く。この辺は絵になる景色がいっぱいだ!ミヤマキリシマもチラホラ見える。出発から約2時間半で稲星越に到着。
ここは分岐であり左は稲星山、正面へは中岳へ。右は白口岳、鳴子山と道がある。(右に2本道があって右の右の道が鳴子山への縦走路である。)



稲星越の分岐
スパッと切ったような大岩あり。
白口岳から見た稲星越〜鳴子山

稲星越から鳴子山までの縦走路は写真のようにピークを幾つか越えて向かう。てっきり鳴子山山頂にオオヤマレンゲがあると思いガムシャラに突っ走る‥が、やっとの思いで山頂に着いたがそれらしい花は見当たらない。
「あれ?ここじゃなかったのかな?」‥ふと一つ手前のピークの頂きに本山登山道の登りで一緒になった人達がこちらに向かって来ているのが見えた。あの方達もオオヤマレンゲを見るために鳴子山に登ってきているのだ。
「詳しいようだったから聞いてら場所が分かるかもれない」山頂で待つ事にした。
山頂には小さなプレートがあるのみ。山頂広場はそんなに広くはない。
山頂から南側後方には険しそうな尾根筋が見える。登りの途中にあった分岐(鳴子山に直登出来る道)から登ってきた人達がいた。聞いてみるとやはり険しかったらしい。
遠回りでも稲星越から来て良かった。









鳴子山
山頂直下の尾根筋。分岐からの直接登って来るコース。

先ほど一緒だった女性2人が山頂に到着した。早速聞いて見た。
「蕾が一つだけありましたよ。」
場所は先ほど立ってのが見えたピークから鳴子山山頂に向かって下る途中の道沿い。鳴子山山頂には無くそこだけのようだ。
「ガムシャラに突き進んで来たので気づかなかったなぁ‥」ザックを担ぎ、教えてもらいながらその場所に戻った。

オオヤマレンゲだ!
確かにあった。でも「蕾」である。思った以上に数は少ない。1本の木に一つくらいしか付いていない。
シャクナゲも今年は少なかったが、オオヤマレンゲも裏年と言うものがあるのだろうか?
「残念。今年も蕾か‥」「祖母山まで行かないと見れないのかな?」と半ば諦めてこの「蕾」の写真を撮って帰ろうか‥と思ってたところ、
「あっちにも蕾があるよ!」と案内してくれた女性が言う。よーく見ると道から外れたところにオオヤマレンゲの木が何本かあり、所々に白い蕾が見える。
「あるある!下の方にも見えますね」
「ちょっと見てきます!」とザックを置き登山道から少し外れた北側斜面を下ってみた。

道沿いにあったオオヤマレンゲの蕾

そこは大雨で崩れたのか?スッポリとガレ場が出来ていた。そのガレ場に沿って左側に結構多くのオオヤマレンゲの木が立っていた。
白い蕾も幾つか見える。そして遠く目を凝らして見ると蕾にしては大きな白いものが見えるではないか!
ガレ場を滑りながら降りていくこと50m。ついに発見!
「オオヤマレンゲだ!」柏餅の葉みたいな葉の中にポツリと咲いていた。
「ありましたよ!」声を掛けたが返事が無い。どうも行ってしまったようだ。
とにかく初めて見るこの花に感動である。

いよいよオオヤマレンゲの登場!   次ぎへ

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