祖母山 1756m             2008.10.11-12
半縦走(尾平〜宮原〜九合目小屋〜祖母山〜障子岳〜古祖母山〜尾平越)


 祖母山頂から見た日の出


朝4時、縦走先発隊のグループが起き出し周囲は慌しくなる。彼らは5時に傾小屋に向けて出発していったが、私の出発予定はまだ後でもう少し寝ていたかったが‥ワクワクして寝れません (^^;
こうなったら仕方ありません。早速準備して、同じく傾小屋に向けて縦走する長崎のグループと一緒に発つ事にした。

2日目 コースとタイム
05:50 九合目小屋〜06:07 祖母山 06:20〜07:19 天狗の分れ〜07:28 ミヤマ公園〜07:57 障子岳 08:01〜08:52 古祖母山 09:20〜10:15 尾平越〜10:41 尾平越トンネル(登山口)〜11:22 尾平登山口

6時前、まだ外は暗い。気温も低く長袖シャツにフリース、防寒着代わりのレインを着る。
ヘッドライトを付け、長崎のグループ3名の方々と一緒にゆっくり山頂へ上がっていく。道は1本道で迷う事はないが滑りやすく、途中ズルズル‥
山頂では既に先客(文八郎さん)がいらしてた。この頃にはだいぶ明るくなってきていて日の出を待つばかりである。
そして目に飛び込んできたのは‥

九合目小屋・あけぼの山荘を出発 祖母山頂

山頂からは見渡す限りの雲海が広がっていた。
祖母傾山群は障子岩、祖母山、障子岳、傾山‥と弧を描くように山が連なっており、その山々の内側にまるで湖のように真っ白な雲海が浮かんでいた。ダイナミックであり美しい光景でもあった。
その雲海の中から御来光!眩しいばかりの太陽に光が山々を、山頂を、そして私達をも赤く照らしてくてます。
もう〜たまりません!感動ものです!

このまま山頂に居る訳にも行かず、少し暑くなったのでフリース1枚を脱ぎ、先を目指して縦走開始する!
縦走路を下る途中から見た雲海もまた素晴らしい!湖のように溜まった白い雲海が、まるでこぼれるように外側へと流れ落ちている!ゆっくりゆっくりと‥神秘的です。

祖母山頂の南側より下って縦走路を進む

祖母山頂から直ぐに鎖場やハシゴが連続する。!既に日は上がりライトの必要は無くなったが、それでも所々滑りやすい場所もあった。上りはともかく、朝早く暗い中で祖母山頂からこの鎖場やハシゴを下っていくのはかなり辛いものがある。
慎重に足場を確認しながら下っていった。

祖母山からの下りはハシゴやロープがいっぱい!

九合目小屋の管理人さんの話に因ると、祖母の紅葉はもう1週間後が見頃らしい。
確かにまだ早いようだが、それでも確実に紅葉は始まってきており、場所によっては綺麗に染まっていて綺麗だ!
笹の中の道を進んで行き、再び視界が開けた下り道では斜め前に天狗岩が見えていた。
このあと傾斜を上がっていくと「天狗の分れ」を通過する。ここは黒金山尾根から上がって来た道が縦走路と出合う地点でもある。
まだ黒金尾根のルートを登ったことがないので是非今度行ってみたいものだ。

縦走路から見た天狗岩 天狗の分れ

今回は先を急ぐので天狗岩はパスした。次回のチャレンジ (^^)v
そして「ミヤマ公園、標高1634」のプレートがあるピークに着く。ここからの眺望もまた良い。今まで通ってきた縦走路がくっきり見えていた(前ページ最初の画像)。まぁ〜良くここまでやってきたもんだ〜 (^_^) 
これから進む障子岳、古祖母山の尾根々も見え、雄大で素晴らしい!


ここからまた30分ほど、ひたすら縦走していき「1703mの障子岳」に到着。
早朝出発時よりも気温が上がり‥また歩いてて暑くなったので、ここでもう一枚服を脱ぐ。(何枚着てたんだ〜 (^^;。

障子岳は、ここから親父岳や黒岳へ向かう分岐点でもある。何処が頂か分からなかったが‥縦走路もくっきり見えてた。

障子岳から古祖母山までは1時間弱。70mほど古祖母山の方が低いので全体的に下って行くものと思ってたが‥古祖母山の前はやはり上りがあり。背の高い笹の中や自然林の中を進んで行った。

障子岳 古祖母山へ上る縦走路

古祖母山には9時前に着いた。ここで少し休憩。先を急ぐ長崎の方達とはここで分れ(一旦。尾平越手前で再び追いついてしまった)、私は遅い朝食をとる。
メニューは昨日のランチと同じで持って来た食パンにまたまたリンゴジャムの載せ、ミルクティーと一緒に頂きました。

一休みしたのち山頂を出発!目指すは‥尾平越 (^^;
途中、道は二つに分かれるが再びまだ合流する(展望が良い道を選んで進むと、またまた雲海が見えてきた)。
所々見える紅葉がホント綺麗です。

古祖母山 紅葉。見頃は1週間後?

古祖母山から尾平越までは縦走路を下っていく。「もうハシゴや鎖場は無いだろう」と安心しきってたら‥まだあるではないか!
考えて見ると‥祖母山から尾平越までハシゴは全て下るものだったなぁ〜(ロープなどは別として)。

尾平越までは思ったよりも長く、1時間くらいは掛った。下りでは所々滑りやすい道もあり注意、注意!気を抜くとズルッ、、。
この辺あたりから「傾山→祖母山」の縦走組の人達と出会うようになった。最初にすれ違った先発隊は九折越小屋を6時に出たようです。目指すは祖母!この後も尾平越までに2組の縦走組とすれ違った。

そして今回目標の尾平越に到着。「九折越小屋まで縦走するなら遅くても11時に尾平越に着かないといけない。」と聞いていたので間に合うように今回はチャレンジしてたが、ちゃんとクリアする事が出来た。目標達成!
装備も十分だったので、このまま九折越小屋まで縦走しても良かったのだが‥傾山までの縦走は次回チャレンジするという事で今回はここからエスケープルートより尾平に降りることにした。(下山後の九折登山口から尾平までの移動手段を準備していなかった事、3日目、翌日の仕事を考えると単独で帰宅するのが辛かった事、何よりも一番の理由は酒が切れた事 (^^; ‥で縦走を続けるのを辞めた

古祖母山からの下りにあるハシゴ 尾平越

今回初めてエスケープルート(尾平越〜 尾平越トンネル(登山口)を使ったが、道は一部荒れているようで尾平越から下りる時に一時道を見失ってしまった。30分ほどで大分県側のトンネルの出口に着ける。道は狭い所もあって途中、下から上がって来た団体さんと会い、離合待ちでだいぶ待つことになった。

「県道7号緒方高千穂線」は大雨による崩土・倒木等の被害により大分県側・尾平登山口より先「ほしこがさんの少し上の林道との三叉路」からトンネル入口まで車両通行止になっている(2008.10.12の現時点では)。宮崎県側からトンネル出口にある登山口までは通行出来るので、ここまで車で来て古祖母山などに縦走しているのか?車も数台駐車していた。
尾平まで車両は通行止めだが歩行者は通行出来るので、ここからは途中まで「この林道」を通り、途中から登山道を使って車を駐車している尾平登山口まで下った。

そのまま林道を(県道7号緒方高千穂線)を下っても尾平に戻れるが歩くと遠回りになる。登山道を下った方が早い。
ただ、この登山道は今まで尾根道をずっと歩いていたせいか暗い。道はしっかりしているが途中に鉱山跡の入口などもあり‥何故かドキッ!としてしまう。


エスケープルート(尾平越〜尾平越トンネル) 尾平越トンネルにある登山口

2日間で行った半縦走は無事達成!次回は傾山までの縦走に試みたい。


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